宝塚グランド・ロマン『レビュー交響楽』(レビューこうきょうがく)は宝塚歌劇団のミュージカル作品。2部38場。
星組公演。
概要
アメリカの舞台芸術のプロデューサー、フローレンツ・ジーグフェルドと、彼を取り巻く舞台に生きる様々な人達の哀歓を描いた物語。
星組トップ娘役の湖条れいかの宝塚サヨナラ公演。
宝塚歌劇団72期生の初舞台公演の演目。
構成
- 第1楽章 すべて人生は劇場に
- 第2楽章 レビュー・レビュー・レビュー
あらすじ(第一楽章)
※『宝塚歌劇100年史(舞台編)』の宝塚大劇場公演を参考にした。
ジーグフェルドの妻で看板スターのアンナは、新スターの台頭で地位を脅かされ、苦しんだ挙句にライバルの劇場に移籍してしまう。その代役の座を踊り子の一人であるビリーが射止め、彼女の友人オードリーは一人寂しく舞台を去る。
公演期間と公演場所
- 1986年3月28日 - 5月13日(第一回・新人公演:4月11日、第二回・新人公演:4月25日) 宝塚大劇場
- 1986年7月4日 - 7月30日(第一回・新人公演:7月15日、第二回・新人公演:7月16日) 東京宝塚劇場
- 新人公演は第一回、第二回とも第1楽章のみ
スタッフ
※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通。
- 作・演出:植田紳爾
- 監修:清水俊二、野口久光、双葉十三郎
- 作曲・編曲:寺田瀧雄、中元清純、入江薫
- 編曲:小高根凡平
- 音楽指揮:野村陽児(宝塚)、岡田良機(宝塚)、大谷肇(東京)
- 振付:喜多弘、岡正躬、羽山紀代美、黒瀧月紀夫、植田紳爾
- 装置:渡辺正男
- 衣装:静間潮太郎、中川菊枝
- 照明:今井直次
- 小道具:上田特市
- 効果:川ノ上智洋
- 音響監督:松永浩志
- 演技監督:美吉左久子
- 演出助手:谷正純、日比野桃子
- 舞台進行:馬場弘和、高階弘之
- 製作担当:柏原正一(東京)
- 制作:久国高
主な配役
第1楽章
本公演
- フローレンツ・ジーグフェルド - 峰さを理
- ビリー・バーク - 南風まい
- オードリー・レイン - 湖条れいか
- ボビー・コーネリー - 日向薫
- トニー・バーク - 紫苑ゆう
- アンナ・ヘルド - 矢代鴻
- ファニー・ブライス - 藤京子
- お涼 - 松本悠里
- セドリック・ジーグフェルド - 小柳日鶴
- ルイーゼ・ジーグフェルド - 恵さかえ
- ジルダ・バーク - 葉山三千子
- ニコラ - 夏美よう
- アンディ・ローマン - 萬あきら
- ハリエット・ペニングトン - 一樹千尋
- セレモニーの男 - 新城まゆみ
新人公演
※「/」を挟んで左側が第一回、右側が第二回の配役
- フローレンツ・ジーグフェルド - 三城礼/燁明
- オードリー・レイン - 花愛望都/洲悠花
- ビリー・バーク - 毬藻えり/綾瀬るり
- ボビー - 大輝ゆう/千珠晄
- トニー - 愛甲充/英真なおき
- セレモニーの男 - 泉つかさ/海峡ひろき
- ルイーゼ・ジーグフェルド - 朝雲こがね/邦城麻矢
- セドリック・ジーグフェルド - 松風良/希波千愛
- お涼 - 出雲綾/朝露あかり
第2楽章
- 花笠の女 - 松本悠里
- ロケットS、蛇の日傘の男、チャイニーズ・ボーイS、羽根扇の男、紳士 - 峰さを理
- ロケット、パリの歌手S、ダンシング・エイジの男 - 日向薫、紫苑ゆう
- ロケット、チャイニーズ・ガールS - 南風まい
- ロケット、パリの歌手S、タンゴの淑女 - 湖条れいか
- ロケット、花笠の男、踊る男 - 新城まゆみ
- アラビアの男S - 萬あきら
- アラビアの女S - 風間イリヤ
- 東京の変更点
-
- 第八場・レビュー・オリエンタルのアラビアの女S - 南風まい
主な楽曲
- 愛のシンフォニー
- レビュー万歳
- 私は欲しいあなたの愛を
- 私とあなたは名コンビ
- やるんだニコラ!
- 愛かえらぬ日々
- 君の瞳に僕が映る
- すべては劇場に
- アフロ
備考
- 宝塚歌劇団星組 「レビュー交響楽」 実況録音LP(TMP1110〜1111)
脚注
参考文献
- 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。




