小野 永見(おの の ながみ)は、平安時代初期の貴族・漢詩人。官位は従五位下・征夷副将軍。小野小町の高祖父。
経歴
『六国史』に叙位任官記録がなく、経歴は明らかでない。子息の没伝や各種系図等により、陸奥介・征夷副将軍を歴任し、位階は従五位下に至ったとされる。延暦年間に卒去。
漢詩人として『凌雲集』に漢詩作品2首が採録されている。文人であった賀陽豊年や石上宅嗣と親交があったとされ、賀陽豊年の漢詩作品「野将軍を傷む」は永見のことを思って詠んだものか。
系譜
- 父:小野毛野?
- 母:不詳
- 生母不詳の子女
- 三男:小野岑守(778-830)
- 男子:小野滝雄 - 出羽守
脚注
参考文献
- 坂本太郎、平野邦雄監修『日本古代氏族人名辞典』吉川弘文館、1990年
- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年




