Lubuntu(ルブントゥ、/luːˈbuːntuː/)はUbuntuから派生したディストリビューションであり、「軽量で、リソース消費量が少なく、省エネ」なことを目指したプロジェクトである。デスクトップ環境には18.10以降はLXQtを使用している。かつてはLXDEを使用していた。
LXDEはOpenboxウィンドウマネージャーを使用することで、ネットブックやノートパソコン、旧型のPCなどのために軽量化を図っており、その点でLubuntuはXubuntuと共通しているが、最初のレビューによると通常インストールや一般的な使用状況ではXubuntuやUbuntuの半分のRAMしか使用しない。
名前の由来
Lubuntuという名前はLXDE(現在はLXQt)とUbuntuの組み合わせからなる。LXDEはLightweight X11 Desktop Environmentの頭字語で、Ubuntuはズールー語やコサ語で他者への思いやりを意味する。
歴史
LXDEは、最初にUbuntu 8.10 "Intrepid Ibex"の追加パッケージとして作られた。また、その前のバージョンにも(少し手間はかかるが)インストールすることができる。
2009年2月、マーク・シャトルワース(Ubuntuの創始者)はLXDEプロジェクトをUbuntuコミュニティ内で独立したプロジェクトになるよう招待した。これはLubuntuと呼ばれる新しい派生Ubuntuを作るという目的があった。
2009年3月、Mario BehlingによりLaunchpad上でLubuntuプロジェクトが開始された。このとき初期のプロジェクトロゴも作られた。また、Behlingによりアプリケーション、パッケージ、コンポーネントのリストを含む公式のUbuntuウィキプロジェクトページも作られた。
2009年8月、最初のテスト用ISOイメージファイルがLive CDとしてリリースされたが、これにはインストールオプションがなかった。
2009年12月30日、Lubuntu 10.04 Lucid LynxのAlpha 1 "Preview"バージョンのISOイメージがテスト用に公開され、2010年1月24日にはAlpha 2が出た。
2011年5月11日、Lubuntu 11.10を最初の安定版とし、正式にUbuntuの公式プロジェクトとして取り込まれることが発表された。
2014年4月17日、Lubuntu 14.04を公開。シリーズとしては初の長期サポート(LTS)となった。ただしサポート期間はUbuntu LTSと違い3年間である。
評価
Linux MagazineのレビュアーChristopher Smartによる最初のテストでは、LubuntuのRAM使用量は通常インストール状態でデスクトップとして使われたXubuntuやUbuntuのほぼ半分であり、Live CDを使った場合1/3になることが示された。
リリース履歴
スクリーンショット
脚注
関連項目
- Ubuntu
- Xubuntu
- Linux Mint
- Kubuntu
外部リンク
- Lubuntu Web Site (英語)
- Old Lubuntu Web Site (英語)
- Lubuntu/Japanese - Ubuntu Wiki (日本語)
- Lubuntu - DistroWatch




