ゼア・イズ・オールウェイズ・ワン・モア・タイム』(There Is Always One More Time)は、アメリカ合衆国のブルース・ミュージシャン、B.B.キングが1991年に発表したスタジオ・アルバム。

背景

大部分の曲はジョー・サンプルとウィル・ジェニングスの共作で、両名は過去にも『ミッドナイト・ビリーヴァー』(1978年)、『テイク・イット・ホーム』(1979年)といったアルバムの制作に貢献している。本作に2曲を提供したアーサー・アダムスは、1970年にブルーサム・レコードからデビューしたミュージシャンで、後に自身のアルバム『Back on Track』(1999年)において、キングをゲストとして迎えている。タイトル曲は、本作のリリース前に死去したドク・ポーマスのカヴァーで、キングは本作をポーマスに捧げた。

反響・評価

アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200には入らなかったが、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは76位を記録した。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「大部分の曲はキャッチーで覚えやすい」「知的で思慮深い歌詞はキングのスタイルにぴったりであり、彼の歌声は好調である」と評している。

収録曲

特記なき楽曲はジョー・サンプルとウィル・ジェニングスの共作。

  1. アイム・ムーヴィング・オン - "I'm Moving On" – 4:16
  2. バック・イン・L.A. - "Back in L.A." – 5:00
  3. ザ・ブルース・カム・オーヴァー・ミー - "The Blues Come Over Me" – 5:13
  4. フール・ミー・ワンス - "Fool Me Once" – 4:18
  5. ザ・ロウダウン - "The Lowdown" – 4:11
  6. ミーン・アンド・イーヴル - "Mean and Evil" (Arthur Adams) – 4:20
  7. サムシング・アップ・マイ・スリーヴ - "Something Up My Sleeve" (A. Adams) – 4:28
  8. ロール、ロール、ロール - "Roll, Roll, Roll" – 5:58
  9. ワン・モア・タイム - "There Is Always One More Time" (Doc Pomus, Ken Hirsch) – 8:27

参加ミュージシャン

  • B.B.キング - ボーカル、リードギター
  • マイケル・ランドウ - ギター
  • アーサー・アダムス - ギター
  • ジョー・サンプル - ピアノ
  • ニール・ラーセン - オルガン、キーボード
  • フレディ・ワシントン - ベース
  • ジム・ケルトナー - ドラムス
  • レニー・カストロ - パーカッション
  • ポーレット・ブラウン、ヴァレリー・ピンクストン=メイヨー、バニー・ハル - バックグラウンド・ボーカル

脚注


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