ステアー TMPは、オーストリアの銃器メーカー、シュタイヤー社の開発した短機関銃・マシンピストルである。

概要

TMPとは"Tactical Machine Pistol"の略であり、H&K MP5Kの対抗として、より安価で洗練されたモデルを目指して開発された。価格がMP5Kの65%で、さらに樹脂部品の大幅な採用や機構の水平配置といった工夫により、MP5Kより小型・軽量となっている。

弾倉は、自動拳銃同様にグリップ内に収納するUZIの様な配置となっているため、残弾の減少による重心変化が少ない。安全装置兼セレクターはクロスボルト式で、途中まで押し込んでセミオート、一杯まで押し込んでフルオートとなる。また、周辺機器を必要に応じて取り付けることを前提とした設計になっており、消音器や銃床・ダットサイトなどを組み合わせることが容易な設計となっている。

バリエーションとして、民間向けにフルオート機能とバーティカル・フォアグリップを削除し、拳銃扱いとしたSPP (Special Purpose Pistol) がある。アメリカ市場向けに開発・生産されていたが、アメリカでアサルト・ウェポンに指定されて一般販売が規制されてしまったため、生産は打ち切られた。

B&T MP9

TMPの発売が開始された1994年にはシェアの大半はすでにMP5(1966年発売)が占めており、これを奪うことに失敗したシュタイヤーは、2001年にTMPの生産を停止、SPPと共にスイスのブリュッガー&トーメ社に全権利を売却した。

B&TはTMPを独自に改良し、MP9として販売を開始した。MP9はフォールディングストックやピカティニー・レールの追加、クロスボルト式のセレクターからセイフティを省きトリガーセイフティ設置するなどの変更が行われている。

SPPにもMP9と同様にB&T社独自の改良が施され、ピカティニー・レールなどが追加されたTP9として販売されている。TP9はセミオートのみであったSPPと異なり、民間向けのフルオートなし、公的機関向けのフルオートありの2種類が存在する。

セレクターをクロスボルト式からレバー式に変更し、マガジンキャッチをアンビ仕様にしたMP9-NおよびTP9-Nに生産を移行した。レバー式では再びセイフティが追加されている。

2015年には.380ACP弾を仕様するセミオートのみのTP380を発表している。

TMP・MP9の遊戯銃

KSC製ブローバックガスガン
TMP・SPP・MP9・公的機関向けTP9が発売されている。KSCのSPPは実物と違いフルオートが可能だが、これは「セミオートのみだとエアソフトガンとして面白くないため」とのことである。
アカデミー科学製エアコッキングガン・電動ガン
TMPのエアコッキングガンと電動ガンを発売しており、日本ではセキトーが輸入、対象年齢10歳以上として販売している。
クラウンモデル製電動ガン
MP9が「ELEX-9」の商品名で発売されている。対象年齢10歳以上で、1/1のフルサイズ。

登場作品

脚注

参考文献

  • Matsuo, Satoshi「無可動実銃に見る21世紀の小火器 125 B&T MP9-N」『Gun Professionals』、ホビージャパン、2019年8月、128-133頁。 
  • Soga, Hiro「B&T MP9」『Gun Professionals』、ホビージャパン、2020年3月、26-39頁。 
  • 床井雅美『オールカラー最新軍用銃事典』並木書房、2013年5月1日。ISBN 978-4-89063-303-6。 

関連項目

  • 短機関銃
  • マシンピストル

外部リンク

  • MP9/TP9 – B&T AG(ドイツ語)

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