Lhaca(ラカ)は、Microsoft Windowsで動作するLhasa系の圧縮解凍ソフトウェア。2000年1月7日に公開された。

外部DLLが不要であり解凍だけでなく圧縮もドラッグ・アンド・ドロップ操作で可能となっているため、インストールや使用時の操作が簡素である。2004年と2005年の窓の杜ソフトウェア年間ダウンロード数総合1位だった。

バリエーション

Lhacaにはいくつかのバリエーションがある。

Lhaca 0.7x系
LHAとZIPに機能を特化した、シンプルでバイナリのファイルサイズも小さいもの。
Lhaca 0.9x系(機能拡張版)
0.7x系に自己解凍形式の生成、パスワード付きZIPなどに対応したもの。
Lhaca 1.2x系(デラックス版)
0.9x系にCAB、GZ、Z、BZ2、TAR、TGZ、TAZ、TBZ、JAR、ARJ、RARの解凍、CAB、TGZ、TBZ、TARの圧縮などを追加したもの。

沿革

LZHとZIPを扱うDOS用コマンドラインツールとして、1991年6月に「LhaZip」が開発された。LhaZipは1992年7月に開発終了となったが、1999年10月より開発が再開され、Visual C 6.0を用いてLhasa系のツールに書き換える方向となった。その後、2000年1月7日にバージョン0.53が完成するとともに、名前が「 Lhaca」に変更され、「Lhasaの後継ソフト」を目指すソフトウェアとして一般公開された。Lhasaが展開にのみ対応したところを圧縮にも対応したことで、「DLL不要の簡単圧縮・解凍ソフト」のジャンルを確立したことが評価され、同年に窓の杜大賞を受賞した。

バージョン0.7x台までアップデートされた後、同2000年6月に自己解凍形式とパスワード付きZIPに対応したバージョン0.8x台を「 Lhaca 0.8x系」(のちの0.9x系)としてリリースした。ただし、開発理念である「闇雲に高機能を目指さず、本当に必要な機能だけを盛り込んで軽く作る」に基づき、0.7x系にはこれらの機能を盛り込まず、0.8x系をその「補助版」とした。その後、2000年10月にさらに機能を追加した Lhaca 1.0x系(デラックス版、のちの1.1x系、1.2x系)をリリースした。

Lhacaは人気を博し、2004年と2005年には窓の杜ソフトウェア年間ダウンロード数総合1位になったが、Lhaplusに取って代わられる形で失速し、2008年にはランキング外(10位未満)となった。

2007年6月、 Lhaca 1.20にバッファオーバーフローによる任意コード実行脆弱性が発見された。これを利用して攻撃を行うLZHファイルの実在も確認された。その後、脆弱性に対策したバージョン1.21が6月27日に、バージョン1.23が7月2日に公開された。

Lhacaのパッケージ版として、開発者の許可を得たデネット社が「 Lhaca Pro」をリリースしていたが、2016年2月29日をもってサポートが終了した。

出典

外部リンク

  • Lhaca

【画像つき】解凍ソフト「+Lhaca」のインストール方法と使い方 名古屋市パソコン修理専門店「かおるや」のブログ

+Lhaca の導入と設定

+Lhaca With CUC

+Lhacaインストール、利用マニュアル

+Lhaca デラックス版 の評価・使い方 フリーソフト100