『かけあうつきひ』は、福井セイによる日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2021年24号から2022年32号まで連載された。福井にとって3作目となる単行本化作品である。
あらすじ
有戸月と上狛陽は東京の格安アパート六畳一間で共同生活をしながら、漫才師を目指して下積みの日々を送っていた。
登場人物
- 有戸月(ありと つき)
- 陽と共に漫才コンビ「400倍」を組む、黒髪ぱっつんの18歳の少女。漫才内での立ち位置はボケ。山梨県出身。日々の暮らしでたびたびボケては陽にツッコミを入れられている。アルバイト先は雀荘。人にはない視点を持っており、養成所の講師からも才能があると評されるほど。
- 上狛陽(かみこま よう)
- 月と共に漫才コンビ「400倍」を組む、金髪ロングの19歳の少女。漫才内での立ち位置はツッコミ。大阪府出身で、関西弁を話す。アルバイト先のコンビニではテキパキ仕事をこなし、後輩や店長からも頼りにされている。
- 中学2年生のときに父親の仕事の関係で山梨の学校に転校し、そこで月と出会う。月と関わっていくうちに彼女の面白さに惹かれていき、月をお笑いの道に誘った。
用語
- 済々荘(せいせいそう)
- 月と陽が住んでいる築50年のアパート。
- 越本総合芸能学院(こしもとそうごうげいのうがくいん)
- 日本最高峰のお笑い養成所。通称は「KSC」。
- カンパニーエイトスクール
- 月と陽が通っている弱小のお笑い養成所。月たちを含めた計12人が15期生として通っている。
評価
本作の連載が開始されると、読者からは「掛け合いが面白い」「ほのぼのする」などの声があがった。
2022年には「全国書店員が選んだおすすめコミック 2022」のスピンオフ企画「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック 2022」で5位に選出。選定員の一人からは「日常会話でもずっとボケとツッコミが繰り広げられていて、癒されるだけじゃなくクスっと笑える面白さもある」などと評された。
書誌情報
アニメイトとメロンブックスでは、単行本の購入特典として描き下ろしのペーパーが用意された。
- 福井セイ『かけあうつきひ』小学館〈少年サンデーコミックス〉、全6巻
- 2021年8月18日発売、ISBN 978-4-09-850639-2
- 2021年11月18日発売、ISBN 978-4-09-850724-5
- 2022年1月18日発売、ISBN 978-4-09-850864-8
- 2022年4月18日発売、ISBN 978-4-09-851059-7
- 2022年6月17日発売、ISBN 978-4-09-851153-2
- 2022年8月18日発売、ISBN 978-4-09-851225-6
脚注
出典
小学館
以下の出典は小学館内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

