阿保神社(あぼじんじゃ)は、埼玉県児玉郡神川町の神川沿いにある神社。祭神は大己貴命、素盞嗚尊、伊弉冉尊、瓊瓊杵尊、大宮女大神、布留大神の六神。武蔵国賀美郡の式内小社「今城青坂稲実神社」の論社。旧社格は村社。

由緒

延暦3年(784年)、伊賀国阿保村の阿保朝臣人上が「今城青坂稲実神社」を創祀した。 村名「阿保村」は本国と同名の村から、社号「今城」は一城を築いたこと、社号「青坂」は阿保と音の近かった「青」が起源とされている。 なお、阿保朝臣人上は、延暦5年(786年)8月8日には「武蔵守」(武蔵国国司)、延暦9年(790年)2月6日には「大学頭」(現在の大学の学長)となっていた。 治承4年(1180年)、阿保二郎実光が社殿を造営した。

天正5年(1577年)、阿保村から関口村が分村した。関口村は、「六所明神社」(当社)の奥に鎮座していた「丹生社」を阿保村から関口村に遷座させて関口村の鎮守(現在の「今城青坂稲実池上神社」)とした。

文政元年(1818年)、村民が荒廃していた当社を再建した。江戸時代には社号を「六所明神社」としていた。 明治43年(1910年)5月3日、式内社「今城青坂稲実荒御魂神社」の論社とされている字稲荷宿の稲荷神社を合祀して、社号を現在の「阿保神社」に改称した。

社格

  • 享保12年(1727年) - 正一位(六所大明神)
  • 大正5年(1926年)12月23日 - 神饌幣帛料供進社

祭神

  • 大己貴命(おおなむちのみこと)
  • 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
  • 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
  • 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
  • 大宮女大神(おおみやのめ)
  • 布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)

摂末社

  • 古峰社
  • 天満宮
  • 蚕影大神、神明宮、稲荷大神、白山社、八坂社、十二天社

アクセス

  • JR八高線丹荘駅のバス停「丹荘駅」から朝日バス「本庄神泉線」乗車。バス停「元阿保」下車徒歩20分
  • JR高崎線本庄駅から朝日バス「本庄神泉線」乗車。バス停「元阿保」下車徒歩20分

脚注


埼玉県神川町阿保神社と今城青坂稲實池上神社の御朱印(延喜式内社論社) 風薫る御朱印巡り2

安保氏の故郷を訪ねて その1(編集者・M) 八木書店グループ

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阿保神社(埼玉県児玉郡神川町) まほろば御朱印紀行

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